中央ヨーロッパ、ドイツとポーランドの間に位置するチェコ共和国。
まるで子どもの頃に読んだ絵本のような街並が広がる美しいこの国には見所がたくさん。
そんな中で私がおすすめする歴史的建物を2つ紹介します。
【プラハ城】
チェコで最も有名な建築物です。
小高い丘の上に立つプラハ城は上からみても下からみても美しく目を奪われます。
こここそ、まさに絵本の世界と言えるほど、欠かせない観光スポットです。
プラハ城へ行く際は、カレル橋という橋を渡っていくのがおすすめ。
1357年カレル4世の命令で約60年の歳月をかけて完成した橋です。
いたるところにチェコの歴史上の人物像が建っています。
プラハ城の周りにはお土産や可愛いお店もたくさんあるので是非、お立ち寄りください。
プラハ城より眺めた景色はプラハの街を一望できこちらも絶景です。
本当は夜景が一番きれいだそうですが、私は時間の都合上お昼に行ってきました。
景色を楽しみたいのであれば、ぜひ夜に行ってみて下さい。
【1万人の骨でできた教会】
プラハからすこし離れたトナーホラという街にあるのがセドレツ納骨堂です。
世界各国様々な教会がありますが、ここの教会は本当に特殊でした。
まず、教会の目の前には墓地が立ち並び異様な雰囲気に包まれていました。
私が行った時の天気が曇りだったせいもあり、悪寒に襲われました。
そして、教会の中に入ると更なる衝撃が待っています。
なんと骸骨だらけ!!
私はチェコ人の友人に何も知らされず連れてこられたため、かなり驚きました。
「悪魔崇拝?! どういうこと?!」
と疑問と恐怖が湧く中、恐る恐る中へ…
するとさらに衝撃的な内装になっていました。
シャンデリアに見立てた骨の装飾やその他たくさんのオブジェ。
チェコ人の友人に
「これって全部、偽物だよね?」
と聞くと、
「そんなわけないじゃん。本物の人骨だよ!」
とあっさり言ってくれました。
思わず、5秒ほど固まってしまいました。
どうして人骨が装飾に使われているのか?
あとで調べたらこんな史実がありました。
14世紀のことです。
チェコ周辺でペストという伝染病が大流行しました。
感染者は多く、数万人が亡くなったと言われています。
当時この場所には墓地があり、そこには約3万人の犠牲者が埋葬されたんだそうです。
また、伝染病の流行がおさまった頃、宗教的な争いが起こってしまいました。
その争いで約1万人の方が亡くなり、墓地へ埋葬されました。
合計約4万人の方が埋葬されたこの墓地に教会を建てることとなり、その際、掘り起こされたのが大量の人骨。
教会ではその人骨を教会の地下に納骨堂を作って納めることにしました。
そしてその人骨を使って装飾を施したのです。
骨の装飾は慰霊の意味があったのですね。
怖かった気持ちも少し死者を悼む気持ちにかわりました。
霊感がある人や怖いものが苦手な人にはおすすめできませんが、チェコの歴史が垣間見えるとても興味深い場所となっています。
いかがでしたでしょうか?
ヨーロッパの歴史が凝縮されたチェコ共和国。
ぜひ、皆さんも足を運んでみて下さい。