さて、前回、ベトナムの花と愛の都市、ダラットの町歩きの紹介をしました。
ロマンチックな気分に浸りながら市街をゆっくり散歩したりカフェでのんびりするのもダラットの一つの楽しみ方ですが、もっと自然を満喫したいなら、私のオススメはなんと言っても郊外の滝や地元のコーヒー農園をオートバイで巡ることです。
とは言っても私、バイクの運転には全く自信がなく、バイクをレンタルするのは気が引けたので、今回は地元の旅行会社のスタッフに運転手兼ガイドを1日プライベートで手配しました。
団体ツアーの参加でもいいのですが、日程の関係上どうしてもエレファントフォールズとポンガーフォールズの二つの滝を1日でまわりたかったんです。
しかし残念ながら、団体ツアーには二つの滝がセットになったものはなかったのです。。。
たまたま、宿の向かいに旅行会社があったので、そこでプライベートのモータサイクルツアーを申込ました。
ツアーの始まりは、まずはフラワーガーデンへ。
今時期は旧正月用テトに供える花の栽培で忙しいそうです。
それからWeaselのコーヒー農園へ。
バイクを飛ばす道中、白い花をつけたコーヒーの木が道沿いに見えます。
バイクを停めてコーヒーの木を近くで観賞。
今回は観光名所の大きなコーヒー農園は避けて、こじんまりとした農園へ連れていかれました。
観光客なんと私一人です。
まさにプライベートツアー。
Weaselとはジャコウ猫のこと。
コピルアックと言った方がピンとくる方が多いのではないでしょうか。
そう、あの高価で有名な小動物のう○ちからできるコーヒー豆です。
きたなーい、って思うかもしれませんが、実際見せてもらった乾燥させたジャコウ猫の排出物の塊は、ほんのりと木の実が発酵したような香りがするだけです。
コーヒーの収穫時期に合わせて、猫たちは体をクリーンにするため、コーヒーの実以外の餌は食べないそうです。
なので不純物もほとんど出ないとか。
早速、試飲しましたが、一杯のコーヒーの値段は、なんと500円でございます。
日本だとそんなもんじゃない?って思うかもしれませんが、普通のベトナムコーヒーは百円以下で飲めますから、かなり高級です。
コーヒーの味はなんとも複雑です。
コーヒーの独特の香りと苦味や酸味に何か別のものが色々組み合わさったようなものを舌や嗅覚が刺激する感じです。
発酵したものってこんなものなのでしょうか。
興味深い味でした。
私は割と好きですが、これに毎回500円出して飲むかというと、うーん、一度だけの体験でいいのかなと思いました。
お土産の豆を勧められましたが、コーヒー10杯分くらいの量で3000円くらいするので、とてもじゃないけど無理。
そして、メインの滝巡りへ。
冬で乾期で水量が少ないと聞いていたので正直、滝自体はあまり期待していなかったのですがなかなか、堪能できました。
エレファントフォールズは入り口から少し歩いて下降したところに滝が見えます。
しぶきがかかってきます。
水量がまあまあでしたが、時期的なものか濁りのある水で色的にはあまり美しくなかったです。
そしてポンガーフォールズ、横にワイドな滝壺なので写真に収まり切りません。
滝の前方の岩はすでに写真を撮っている韓国人若者グループがいました。
私も登って順番でパチリ。
きっと水量は雨季の方があるのでしょうが、水量が少ないので、段上になった岩肌が見えて、それはそれで十分綺麗で楽しめました。
滝の水の流れをじーっと見ていると心があわわれます。
バイクのツアーはダラットの涼しい風と自然の空気を生の肌で感じられるのでとても気持ちが良いです。
峠道を越えて行くと、景色や光の色がどんどん変わります。
途中、牛の群れにも出会いました。
郊外ツアーでは、地元民の気取らない生活がちらりとではあるけれども、垣間見ることができます。
立ち寄った、きのこ園では子供達も仕事に勤しんでました。
ツアーに連れてくることで、多少のお金は彼らにも還元されているみたいですが、見たけりゃ勝手に見ていけという感じで、日本のようなおもてなし感はゼロです。
少数民族の村にも立ち寄りました。
村では子供を産む女性の方が男性よりもステイタスが高いそう。
女が一家の主人的なのですね。
日が沈みかけると高原地帯のダラットは一気に寒くなるのでジャケットを持参すると良いと思います!