ペルー旅行で楽しみにしていたひとつに、ウロス島観光がありました。
ペルーとボリビアにまたがって広がっているチチカカ湖にある島で、トトラと呼ばれる藁のようなもので出来た浮島だそう。
なんと先住民族のウル族が今も普通に生活しているという話。
浮島、先住民族、魅力的な言葉が並びます。
普通の海外旅行ではまず経験出来ないようなことが起こりそうな予感。
ということで、チチカカ湖近隣の街プーノに宿泊してから、チチカカ湖クルーズに出かけました。
まず湖の概念は捨てた方がいいです。
チチカカ湖のスケールの大きさにびっくりすること間違いなし。
琵琶湖なんて比じゃない。
チチカカ湖はどう見ても海です。
面積も琵琶湖の約12倍はあるとのこと。
あたり一面、真っ青な世界が広がります。
この景色も圧巻です。
そして、いよいよウロス島。
島に近づくにつれて、一面青い海だった景色から水草のようなものが生えている景色に変わっていきます。
そして、島らしきものが点々と見えてきました。
カラフルな衣装を着た女の人たちが出迎えてくれました。
船からトトラの島に降り立ってみると、なんとも不思議な感覚。
足元がフワフワしているというか。
これがトトラという植物でできている島ですから驚きますね。
それから、ウル族の方が島の説明をしてくれました。
どんな生活をしているのか、何を食べているのかなどなど、興味深い話がたくさんありました。
このトトラ、この島では食料にもなるそうです。
この先、トトラに出会うこともないでしょう。
味見することに。
味は…
スポンジを食べているような感じでした。
美味しいとか不味いとかそういう部類の言葉が出てこない感想。
でもこのトトラを食べて生活している人が目の前にいると思うとなんとも言えない気持ちでした。
ちなみに、このトトラはいろんなものに活用されているそうで、身近なことでいうと歯ブラシ代わりにもなるそうです。
生活の知恵ですね。
その他には、女の人たちが並んで歌を歌ってもてなしてくれました。
自由時間には、島の全貌が見渡せる展望台に登りました。
と言ってもお祭りの櫓のようなもので、2、3人しか乗れないほど不安定なものでした。
ウロス島は浮島なので、やはり動くそうです。
一応錘のようなもので、固定はしてあるらしいですが、流されることもあるとのこと。
そして、今は電気もきているので、先住民族の暮らしと言ってもやはり現代のテクノロジーは使っているようです。
何個かの島があるようで、このようにツアー観光に利用されている島もあれば本当に生活しているだけのところもあるそうです。
おそらく今回お邪魔したところは観光用に少し大げさに作ってあったりする部分もあるんじゃないかとは思いました。
船に乗ると、子供が歌を歌ってくれました。
そしてチップを集め始めたので私も渡しました。
余談ですが、南米の旅行中、事あるごとにチップを払っていました。
街を歩いているアルパカの写真を撮ろうとしたら、飼い主らしき人が「○○ソル」と値段を言ってきたりします。
だから私は何度もアルパカを隠し撮りしました。
チップ文化があるようですので、行った際には気をつけてください。
あと、カメラで写真を撮ってもらう時も注意が必要とのこと。
明らかに観光客であるとか、日本人であればいいのですが、中にはカメラを盗難する目的で近づいてくる人もいるそうです。恐ろしいですね、、。
その情報を聞いてからは、怖くてなかなか人にシャッターを押してもらいにくくなりました。
世の中悪い人ばかりではないと信じたいですが…。