「ミステリースポット」と聞いてどんなところを思い浮かべますか?
超常現象や心霊現象が起こるような場所でしょうか?
今回は、アメリカカリフォルニア州・サンタクルーズにあるミステリースポットに行ってきました。
「The Mystery Spot」は、サンノゼから車で40分くらいの山の中にあります。
そのまんま過ぎる名前がアメリカらしいなあと思いながら、さっそく入場してみることに。
30分おきくらいにガイドツアーが始まります。
集合場所で待っていると、あちこちで歓声が聞こえて、これから何が起こるのかとワクワク感が高まります。
ハイテンションなガイドが、「ようこそ!」と挨拶し、これから体験することを楽しんでほしいとガイダンスが始まります。
「あり得ないことが起こるよ」というような説明を、抑揚を付けながら表情豊かに話して参加者の気分を盛り上げてくれる姿はさすが。
このガイドに続いて参加者みんなでいくつかのスポットを回っていくというスタイルです。
どんな場所でどんなことが起こるのかは、そこまで行ってみないと見えないようになっています。
測量などで使われる水準器を見せられ、水平を確認します。
ガイドの「こっちに立ってみて」「次はあっちに立ってみて」との言葉通りに動いてみます。
すると高いところから低いところへ移動したつもりがさらに高いところにいて、「?」が頭の中を渦巻きます。
ほかにも、こんな斜めのところに立てるはずがないでしょ、というところに普通に立つことができたり、まっすぐ立っているつもりが、マイケルジャクソンのような超前傾姿勢になっているように見えたり。
数人で背の高さ順に並んで、その高さの差を確認したのにもかかわらず、立ち位置を入れ替えると背の低い順になるはずが、なっておらず、ほぼ同じ背の高さに見えるなど、視覚と自分の感覚がマッチしない不思議な感覚に陥ります。
目の錯覚を利用しているのだろうということは容易に想像できるのですが、体が追いつけません。
さらに、ボールが低いところから高いところへ転がる、鉄球が思っていた落下をしないなどの重力の感覚も奪われるようなしかけも用意されています。
1時間もないツアーなのですが、「なんで?」「どうして?」の連続であっという間でした。
からくり的な解説もガイドがしてくれるのですが、英語の説明が早くて完全に理解できないのも純粋に楽しめた要因だったかもしれません。
山の中にある比較的こぢんまりとした場所にもかかわらず、盛況で参加者は老若男女問わずいました。
実際に体験してこそ価値のある場所なのでしょう。
「The Mystery Spot」は、だまし絵が現実世界に現れたような不思議さを感じる体験ができる場所でした。
皆さんも機会があれば、是非行って見てください!