カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州、ロッキー山脈の麓にあるゴールデンの町に、オオカミを間近で見学できるノーザン・ライツ・ウルフ・センター(Northern Lights Wolf Centre)があります。
創立者であるケーシーさんは元々、ハリウッド映画に出演する動物スターたちのトレーナーでした。
犬とオオカミが交配されたオオカミ犬をペットとして飼っていたことを期に、その後、保護されたオオカミを育て始めたそうです。
そもそもペットとして飼っていたオオカミたちでしたが、口コミで多くの見学者希望者が集まるようになり、ノーザン・ライツ・ウルフ・センターを創立。
オオカミの生態についての教育と保護を広める目的で、施設内の見学、説明ツアー、そしてオオカミを連れての公演などを行っています。
日本では1990年代初頭に絶滅してしまったと思われるオオカミですが、ここブリティッシュ・コロンビア州には約8,500頭の灰色オオカミが生息しています。
肉食であることから必要以上に人間に接触すると危険な場合もあり、恐れられるオオカミですが、近年の実験調査で、オオカミは北米において大事な食物連鎖のトップに位置する動物であり、その数をコントロールすることで、そのほかの野生動物の数もコントロールできることが分かってきました。
センターでは、このようなオオカミの役割と、人間との共存の大切さをスタッフさんが教えてくれます。
体長60~100近くあり、ハスキーなどの大型犬より一回り大きなオオカミたちを間近で見ることができ、迫力満点です。
オーナーをはじめスタッフさんたちの愛情を受けているせいか、その目はもはや野生ではなく、おっとりしていましたが、ひとたび柵の近くを徘徊し始めると、やはりオオカミの貫禄が感じられます。
飼育スタッフにより約25分の説明付き見学は年中無休。
季節により開閉時間が異なるので、事前に調べておくことが大切です。
その他、事前予約が必要なブラックウルフ・フォトグラフィー・ツアーでは、カメラを片手にオオカミ数頭と一緒に裏山をハイキングできるプログラムもあります、ご興味ある方は是非!