台南は、台湾の国父、鄭成功の聖地です!
一気に三か所、ご紹介します。
台湾の英雄、鄭成功(ていせいこう)って、皆さんご存知ですか?
平たく言えば、清朝末期に、オランダから台湾を奪い返し台湾を統治した人で、蒋介石、孫文と並んで三大国父の一人と言われています。
母親は日本人で、日本で生まれ、日本(長崎県平戸)で育っています。
そこのところが、びっくりですよね。
父親は、鄭芝竜、当時の台湾における海賊的?頭目。
鄭成功は、日本人妻から生まれた、言ってみれば妾腹の息子です。
詳しくは、司馬遼太郎の長編歴史小説「達談疾風録」にありますよ。
司馬遼太郎が最後に手掛けた歴史小説、これも読み応えがあるのでお勧めですし、台南にある鄭成功の聖地を巡る良いバイブルになると思います。
台湾人が親日的な理由、色々あると思うのですが、一つは鄭成功のこともあるのかなと思います。
まあ、日本が台湾を統治していた時代、統治に関わった日本人達のインフラ事業、教育等に関する誠意も認められていると思いますが。
さて、台湾に孔子廟は多いですが、一番古い孔子廟は台南にあります。
「台南孔子廟」と言って、1665年に鄭成功の息子の鄭経が創建したものです。
イメージ的には、台湾における「東大」のような存在で、此処で当時のエリートが育ったそうです。
「全臺首學」は台湾の最高学府を意味していて、当時は政治、経済、文化の中心が台南であったことが解ります。
色々と歴史的な物が展示されていて、楽器庫のような建物もありました。
この虎の楽器が、なんともユニークで気に入りました。
中華だなあ・・・とも。
次は、「赤嵌楼」をご案内します。
360年前にオランダ人が作った砦を鄭成功がオランダ軍から奪還した所です。
屋根瓦の装飾が独特でした。
あの屋根の角は、鯉の口から稲妻みたいなのが出ているんです。
此処のカフェでマンゴージュースを注文して喉を潤しました。
日本円にして370円は、夜市などと比べて、ざっくり倍額でした・・・
まあ、観光地だし、お洒落だからでしょうか?
鄭成功続きで、「延平郡王祠」もご紹介します。
門にある「前無古人」
これは、鄭成功のような偉人は、それより昔にも居なかったし、これからも出ることは無い、そのような意味だそうです。
はい、彼が鄭成功氏です。
39歳で病死してしまったのは残念ですね。
子、 孫と三代、鄭氏の統治が続いたそうです。
鄭成功の子孫の方々は、日本の長崎、平戸にある鄭成功の廟にもお参りに来られています。
地元の食堂を食べ歩くのも面白そうでした。
台湾って、豆乳屋さんが多いですよね。
個人的には、あのちょっと甘い豆乳が台湾的で好きなので、見かけると気軽に購入しています。
あ、マンゴーかき氷とか、もっと好きですよ。
あの細やかなかき氷、日本では楽しめませんね。
さあ、台南如何でしたか?
日本に繋がった英雄の旅、楽しんでみませんか?
古き良き台湾が台南にはたっぷり残っています!