世界で最も美しい広場、グラン・プラスが一望できる、唯一のホテル、レジデンス ル キャンズ グラン プラス ブリュッセル (Résidence Le Quinze Grand Place Brussels)に宿泊しました。
ベルギーの首都ブリュッセルの中心地にあるグラン・プラス。
この歴史的建造物に宿泊できるホテルがあることをご存知でしょうか。
今回ベルギーには1泊のみだったので、思い出に残るホテルに泊まりたいと思ってこのホテルを選びました。
二つ星ホテルなのであまり期待はしていませんでしたが…まずはチェックインの時点で5分以上待たされました。
ホテル併設なのか分かりませんが、レストランのスタッフがホテルの受付も兼任しているようでした。
チェックインの場所も本当にここでいいのか?と思うような場所でした。
入口のドアを開けると突き当たりに机が置いてあるだけでした。
そしてなんと予約の名前が間違っているというトラブルも。
話が全くかみ合わずなかなかチェックインできません。
日本でメールでのやり取りで予約を取っていたため、そのメールを見せて確認してもらったり、いろいろやってはみましたがスタッフも少し困り気味な様子。
こっちまで不安になってしまいました。
この狭いロビー(ロビーというか廊下というか…)をうろうろと歩き回って時間を潰し、ようやくチェックインできたものの、またまたビックリなことが。
なんとエレベーターが手動でないと開かないものだったのです。
エレベーターの中に入ってみたものの、動かない…途中で止まってしまうというトラブルも。
なんとか無事部屋に到着したのですが、この時点でかなりグッタリでした。
でも…そのグッタリ感を払拭させるほどの絶景が待っていました。
これが部屋のベッドから見える景色。
そしてこれが窓を開けた景色です。
この景色をずっと眺めることができるのはこのホテルだけ。
しかも、窓側の4部屋だけだそうです。
このホテルはグラン・プラス内にある唯一のホテルなのですが、客室も14室しかなく予約を取るのは難しいとのこと。
窓側の部屋は特にすぐに埋まってしまうので、私たちはラッキーでした。
部屋もとても綺麗でした。
バス、トイレは少し古さが目立ちましたが、それでもシャワーの出はとてもよかったですし泊まるには全く問題ありません。
バスタブがあるのも日本人にはありがたいですね。
建物が古いためリフォームなどが出来ないからおそらく手動エレベーターなんだと思いますがやはり慣れなくて怖くて乗れませんでした。
夜になると、グラン・プラスはまた景色が変貌します。
毎日やっているのかは分かりませんが私たちが滞在していた日には、10分程度のプロジェクションマッピングが行われていました。
夕方6時、7時、8時、9時とやってくれていたので何度も見ることが出来ました。
これがまた圧巻でした。
これを見るためだけでも、ブリュッセルに来た甲斐があったと思えるくらいでした。
今回訪れたのはクリスマスも過ぎた12月26日でしたが、広場の真ん中に大きなクリスマスツリーが飾ってあり、とても綺麗でした。
ツリーの輝く光も周りの建物とのバランスを考えてか落ち着いた青色となっていてとても素敵でした。
最初は大丈夫か?と思ったホテルでしたが、泊まってみると景色は最高でとても快適でした。
そしてもうひとつ。
ここのスタッフのおじさんがとてもいい人だったんです。
顔を合わせるたびにいろいろ話しかけてくれて観光地について教えてくれたり、美味しいお店を教えてくれたりしました。
ダンディなおじさまだったのですが、受付の仕事があるにも関わらず私たちのために外まで出てくれて写真をいっぱい撮ってくれました。
なかなか全員での集合写真が撮れていなかったのでこれは本当に嬉しかったです。
ホテルの評価は星だけでは分からないものだと今回の旅で改めて感じました。
人の優しさ、温かさが詰まった素敵なホテルでした!