メルズーガ砂漠

モロッコ、メルズーガ砂漠のツアー体験記 第二話

モロッコ メルズーガ砂漠

前回でメルズーガ砂漠ツアー1日目のお話をしました。

今回はその続き、2日目以降のお話を書いていきます。

 

モロッコ メルズーガ砂漠

 

2日目は砂漠にあるキャンプ地で宿泊。

砂漠の入り口で大きな荷物をバスの運転手に預け、1泊分の荷物だけを持って砂漠へ出発!

 

バスで砂の上を走ることはできないので、ジープに乗せられてキャンプ地まで向かったのです…。

が、なんと人が多いからという理由で私たちはジープの屋根の上に載せられることに!!

中を覗いたらどう見ても詰めれば乗れそうだったのに、有無を言わさず屋根の上へ。

 

結局無事だったので今この記事を書けているわけですが、

もし誰か砂の上に落ちていたらどうなるんだろう?

と考えると恐ろしいと思ってしまいます。

 

そんなこんなで怖い思いをしながらも、なんとかキャンプ地へは無事に?到着。

そこでキャンプ地を管理しているらしいラクダ遣いたちに件の「トイレ問題」について聞くことに。

返ってきた答えは….

“Toilet is everywhere!!”

(トイレはどこにでもあるよ!)

 

やっぱりPRA〇Aの(明らかに偽物の)キャップを被ったおじさんの言うことは信用ならなかった…

キャンプ地にはトイレがあるって言ったのに…

それとも砂がトイレにもなるとでも言いたかったのでしょうか。

ゴミ箱も満足にないので、こんな時に携帯おしり洗浄器が役立つと痛感した場面でもありました。

 

砂漠の入り口への帰りのジープで必要以上にぼられるなど、

その後も少し大変なことがありましたが、予想以上に砂漠泊は楽しく終わっていきました。

ラクダ遣いたちが用意してくれたタジン鍋は非常に美味しかったですし、

夕食後彼らが披露してくれたベルベルミュージック?も興味深いものでした。

そして何より、砂漠で見た景色は一生の思い出です。

 

モロッコ メルズーガ砂漠

 

写真ではなかなか伝わりにくいですが、

この景色のためなら今までモロッコ商人たちにつかれてきた嘘も多少は許せるような気がしてきます。

 

しかし本当に大変だったのは、翌朝砂漠の入り口まで戻ってきてからのことです。

私たちは砂漠ツアーが終わると同時にフェズという街へ行くことを計画していたのですが、

旅行会社の人が言うには130~200DH(ディルハム/日本円で約1500円~2500円)あれば足りるとの話でした。

 

大きい荷物を受け取り(実はその到着もかなり遅かった)、フェズへ行く手段を確保しようとしていると、

昨日からジープの屋根に載せてきたり、必要もないのにぼったくったりしてきたあの運転手が、

再び私たちのところへやってきて、フェズに行くのかと聞いてきました。

そうだと答えると運転手は300DHだと言い始めたのですが、

私たちはその時点で想像以上に砂漠ツアー中にぼったくられていたため、

現金で1人200DHしか残っていない状態です。

 

そこで交渉のために「私たちは1人150DHしか持っていない」と伝えると…

なんと怒ってそのまま遠くへ行ってしまったのです!

要は交渉拒否ということ。

 

私たちはなんとか公共のバス等を探してフェズまで向かうとしても、

運転手としては一銭もお金をもらえないのと、

たとえ150DHでももらえるのとどっちがいいのかという話なのですが…

 

我々がどうしようかと話していると、15分か30分くらいして再び運転手が戻ってきました。

今度は何を言い出すかと思えば、「とにかくお金は後でいいからこの車に乗れ」と。

どこからやってきたのかすらよくわからない車と新たな運転手が登場し、無理やり乗せられることに。

 

最終的に交渉に交渉を重ね、ツアー前に言われた値段の最大値である200DHでフェズまでたどりつくことができたのですが、

色々と大変なことがあったなあという思い出が強く残っています。

もちろん、そうはいっても砂漠は絶景でしたし、行って良かったとは思いますが。

 

モロッコ、メルズーガ砂漠のツアー体験記 第一話

ベルベル人の集落、アイトベンハッドゥ

みなさんはモロッコと聞くとどんな言葉を次に思い浮かべるでしょうか。

砂漠?

アフリカ?

アラブ?

最近はインスタ映えで有名な「青の街」とも呼ばれているシャフシャウエンや港町のカサブランカなど、

有名どころの都市名を思い浮かべるかもしれませんね。

大学時代、私は友人複数人と1週間ほどモロッコを旅したことがありました。

カサブランカ、マラケシュ、フェズ、砂漠ツアー、ラバトの順で旅行したのですが、

中でも良くも悪くも2泊3日の砂漠ツアー(メルズーガ砂漠)が一番印象に残ったので、

今回は砂漠ツアーで私が経験したことについて書こと思います。

砂漠ツアー前日。

モロッコ 蛇使い

マラケシュのメディナ(旧市街)の中にある、なんとも怪しい旅行会社…

といってもただ小屋のなかに机と砂漠ツアーを説明するための地図とかが置いてあるような場所で、次の日出発の砂漠ツアーに申し込みをしました。

日本から行くとなるとツアーを日本で申し込んでから行くかもしれませんが

(圧倒的にその方が安全でしっかりしている)

学生でお金のない旅行をしていた私たちは、料金はかなり安いが管理のずさんそうなその旅行会社?に頼ることにしたのです。

明らかに偽物の「PR〇DA」と書かれたキャップを被ったその旅行会社のおじさんは、

3日間に寄る場所、

ツアー料金にはご飯以外のほぼすべてが含まれていること、

2泊目の砂漠のキャンプ地にはきちんとしたトイレがあること(これが後に重要となる)、

砂漠ツアー終了後フェズという都市に行くためには130~200ディルハム(日本円で約1500円~2500円)くらいかかることなどを簡単に説明してくれました。

砂漠ツアー1日目。

砂漠ツアーといっても1日目はメルズーガ砂漠に向かう途中にある観光地巡りのみ。

ベルベル人の集落、アイトベンハッドゥ

アイトベンハッドゥと呼ばれるベルベル人の集落を見たり、

アラビアのロレンスの撮影地となった場所を見たり、

楽しい観光という感じでした。

ただ、1つだけ悔しかったのが、途中のサービスエリアのような場所で必要以上に高いスカーフを買わされたこと。

「スカーフを巻かないと砂漠でラクダに乗れない」

「ここで買わなければもう砂漠までスカーフは買えない」

などと散々嘘をつかれ、

(2日目に寄った売店にもスカーフは売っていた)

「ここには30DH、80DH、120DHのスカーフが売られているが、30DHのものは少し濡れただけで色がついてしまうので買うべきではない」

(モロッコの物価で考えればまだ値切れる値段)

などと中グレード以上のスカーフを押し売り、

挙句の果てには私たちが「30DHのを買わせてくれ」と言うと

「30DHのスカーフはここには置いていない」などと言われ…

結局80DH(約900円)のスカーフを買わされました。

どうやらモロッコ商人は日常的に嘘をつくようです。

日本人にしてみれば安いけれど。

この日の夜は、シャワーなどの設備の整った割とまともなホテルに宿泊することができました。

ここまで長々と書いてしまいましたが、

砂漠ツアーで経験した様々な印象深すぎる経験はまだまだ続きます。

これ以上書いているとあまりにも記事が長くなってしまいそうなので、

別の記事に分けて砂漠ツアー2日目以降の記事を書いていこうと思います。

2日目は待ちに待ったメルズーガ砂漠にあるキャンプ地での宿泊。

あの怪しいおじさんが説明してくれたように、

本当にきちんとしたトイレはあるのか、ないのか?

(と書いている時点で答えを言ってしまっているようなものですが…)

本当に、私たちはその値段でフェズまで行くことができるのか?

(これも書いている時点で一波乱あることがばれてしまいますね)

次回に続きます。