前回でメルズーガ砂漠ツアー1日目のお話をしました。
今回はその続き、2日目以降のお話を書いていきます。
2日目は砂漠にあるキャンプ地で宿泊。
砂漠の入り口で大きな荷物をバスの運転手に預け、1泊分の荷物だけを持って砂漠へ出発!
バスで砂の上を走ることはできないので、ジープに乗せられてキャンプ地まで向かったのです…。
が、なんと人が多いからという理由で私たちはジープの屋根の上に載せられることに!!
中を覗いたらどう見ても詰めれば乗れそうだったのに、有無を言わさず屋根の上へ。
結局無事だったので今この記事を書けているわけですが、
もし誰か砂の上に落ちていたらどうなるんだろう?
と考えると恐ろしいと思ってしまいます。
そんなこんなで怖い思いをしながらも、なんとかキャンプ地へは無事に?到着。
そこでキャンプ地を管理しているらしいラクダ遣いたちに件の「トイレ問題」について聞くことに。
返ってきた答えは….
“Toilet is everywhere!!”
(トイレはどこにでもあるよ!)
やっぱりPRA〇Aの(明らかに偽物の)キャップを被ったおじさんの言うことは信用ならなかった…
キャンプ地にはトイレがあるって言ったのに…
それとも砂がトイレにもなるとでも言いたかったのでしょうか。
ゴミ箱も満足にないので、こんな時に携帯おしり洗浄器が役立つと痛感した場面でもありました。
砂漠の入り口への帰りのジープで必要以上にぼられるなど、
その後も少し大変なことがありましたが、予想以上に砂漠泊は楽しく終わっていきました。
ラクダ遣いたちが用意してくれたタジン鍋は非常に美味しかったですし、
夕食後彼らが披露してくれたベルベルミュージック?も興味深いものでした。
そして何より、砂漠で見た景色は一生の思い出です。
写真ではなかなか伝わりにくいですが、
この景色のためなら今までモロッコ商人たちにつかれてきた嘘も多少は許せるような気がしてきます。
しかし本当に大変だったのは、翌朝砂漠の入り口まで戻ってきてからのことです。
私たちは砂漠ツアーが終わると同時にフェズという街へ行くことを計画していたのですが、
旅行会社の人が言うには130~200DH(ディルハム/日本円で約1500円~2500円)あれば足りるとの話でした。
大きい荷物を受け取り(実はその到着もかなり遅かった)、フェズへ行く手段を確保しようとしていると、
昨日からジープの屋根に載せてきたり、必要もないのにぼったくったりしてきたあの運転手が、
再び私たちのところへやってきて、フェズに行くのかと聞いてきました。
そうだと答えると運転手は300DHだと言い始めたのですが、
私たちはその時点で想像以上に砂漠ツアー中にぼったくられていたため、
現金で1人200DHしか残っていない状態です。
そこで交渉のために「私たちは1人150DHしか持っていない」と伝えると…
なんと怒ってそのまま遠くへ行ってしまったのです!
要は交渉拒否ということ。
私たちはなんとか公共のバス等を探してフェズまで向かうとしても、
運転手としては一銭もお金をもらえないのと、
たとえ150DHでももらえるのとどっちがいいのかという話なのですが…
我々がどうしようかと話していると、15分か30分くらいして再び運転手が戻ってきました。
今度は何を言い出すかと思えば、「とにかくお金は後でいいからこの車に乗れ」と。
どこからやってきたのかすらよくわからない車と新たな運転手が登場し、無理やり乗せられることに。
最終的に交渉に交渉を重ね、ツアー前に言われた値段の最大値である200DHでフェズまでたどりつくことができたのですが、
色々と大変なことがあったなあという思い出が強く残っています。
もちろん、そうはいっても砂漠は絶景でしたし、行って良かったとは思いますが。