みなさん、ベラルーシ共和国という国はご存知ですか?
「ルーシ」と付くので、ロシアと関係がありそうだということはなんとなく想像がつくかもしれません。
ベラルーシは、旧ソ連の国で、今現在も社会主義の経済体制を取っており、
国全体としては一応鎖国中の国です。
ベラルーシでは、ベラルーシ語(といってもロシア語とよく似ていて、ロシア語との意思疎通も問題なく行えるそうです)が主に話されています。
在留邦人数(2016年10月:外務省統計)も66名と非常に少なく、
日本人にはあまりなじみのない国といえそうです。
今回はそんな日本から遠く離れた国であるベラルーシの首都、ミンスクでの旅行体験談を書きたいと思います。
実を言うと、大学の友人が1年間限定でベラルーシに住んでいたため、
その友人とその彼氏に基本的にすべての場所を案内してもらう予定だったので、
ほとんど下調べをせずにとにかく行ってしまったのですが…
着いてみてそこかしこに残る「ソ連感」にびっくり!
ソ連はだいぶ前に崩壊したはずなのに、駅の中にソ連のあの鎌と槌のマークがあったり、
売店などでソ連にまつわる人物やマークのマグネットやピンバッチ等が売られていたり…
そして何よりびっくりしたのが、ほとんど誰も英語を話せないこと。
でも、考えてみれば当たり前ですよね。
敵国だったアメリカの言語なんてできるわけがない。
英語ができれば世界中なんとか生きていけると思っていた私の甘い考えがこの旅をきっかけに改まりました。
もう1つびっくりしたことが、友人の彼氏から教えてもらったことで、ベラルーシの医療に関するお話。
ベラルーシでは現在も社会主義体制のため、与えられる医療も基本的に平等。
ここでいう平等とは、どんなに重病だろうとちょっとしたケガだろうと、
公共の病院では病院に来た順番通りにしか手当をしない、
ということなんだとか。
ただし例外があって、私立の病院にお金をたくさん払うことのできる人や、
そういった私立の病院にコネがある人は、順番を早く回してもらえることもあるそう。
自分からベラルーシという国に行こうと思わなければ聞けなかったお話。
本当の平等とはなんなのか、考える貴重なきっかけとなりました。
私のように友人がそこに住んでいたり、ロシア語を勉強していたり、
なにかしらのきっかけがなければなかなか日本から行こうとは思えない国かもしれませんが…
非日常を感じるのも旅のおもしろさの1つ。
日本にいてはなかなか簡単には見られない「ソ連」を体験しに、ベラルーシへあなたも行ってみませんか?
ちなみに、ベラルーシは鎖国中の国ではありますが、日本のパスポートがあれば5日間までならビザなしで滞在可能です。
(日本のパスポートって本当に強い!!)
ベラルーシだけを旅行の目的とせずとも、ほかの近隣のロシアや東欧の国へ旅行するなら、せっかくならばベラルーシまで足を延ばしてみるのもよいかもしれません。
(その際にはビザ等によく気をつけてくださいね)