ベトナムの高原の避暑地ダラットは東洋のパリと言われるだけあって、フレンチコロニアル時代のヨーロッパ風のスタイルの建物がを街のあちこちに見られます。
そんなフレンチな雰囲気のダラットで異彩を放つ、個性的な建物といえば、観光名所としても有名な「クレイジーハウス」。
実はここ、行く前はあまり期待してなかったのですが、思いの外楽しめた観光スポットでした。
市街からちょっと離れたところにある女性建築家ダン·ヴェト·ガーによる超個性的な建造物で、元は1990年にホテルとして開業してハン·ガー·ゲストハウスという名でも知られています。
その建物は奇妙極まりなく、巨木の幹に窓の穴が空き、まるで枝が触手のごとくはびこっているようで、細部に渡り装飾が凝っていて、独特の世界観があります。
まるでガウディの曲線美とダリのシュルレアリスムをテーマにしたワンダーランドです。
ディズニーランドをガウディとダリに監修させたらきっとこんな感じになるのでは。
ガウディの建築物が女性の子宮を表現しているというように、ガーの建物も奇妙で奇怪な生命を表現しているような気がします。
自然や動物が複雑に交わり、独特の宇宙観を形成しているように感じます。
館内は広く、それぞれのエリアで塔があります。
階段を登ったり、洞窟のような道を通ったり、一方通行ではなく道があちこちわかれ、歩くたびに、視界に広がる建物の角度や景色が変わり、視覚を刺激してくれます。
なんだか迷路を探索しているような気分になります。
そして小高い丘に位置しているので階段を登った屋上からはダラットの市内がパノラマで見渡せます。
人気スポットのようでロシア人の団体客がきてました。
観光客は皆色々な角度から写真を撮りまくってます。
私も最初は1時間くらいで見終わると思ったのですが、不思議な空間をぐるぐる楽しく回って写真を撮っているうちに、気がつけば3時間くらい居座ってました。
訪れたらバランス感覚を失うような歪んだ曲線美に、視覚と脳を刺激され、日現実な雰囲気に陥ること間違いなし。
建物の窓や、屋上から外を覗くと、離れたあちこちの塔に親指大の小さな観光客が見えるのがまた楽しいのです。
あそこまでどうやって行くんだろうと、入り組んだ道を探しながら館内を回遊するのがこのスポットの醍醐味です。
クレイジーハウスは、実はまだ建設中というか増設中なのです。
私が訪れた2018年の2月は、水中庭園のようなエリアがまさに建設中でした。
海底の世界アトランティカのような雰囲気で、まさにディズニーのリトルマーメイドの世界観を醸し出してます。
ダラット観光の際はぜひ、クレイジーハウスに立ち寄って見てください。
このエリアが完成しているかも。。。?
そしておまけになりますが、ダラットにある個性的な建物をもう一つ紹介します。
それは、湖畔沿いにあるグリーンとイエローのガラス張りの建物DOHA cafeです。
まるで温室のような佇まいですが、外装がチューリップ型というか、アーティチョークのような形です。
湖畔沿いにあるのですぐ見つかります。
奇妙な形は遠くからも目立ち、最初は美術館か何かなのかな?と思ったらカフェでした。
室内は解放的な空間でガラス張りのカフェから湖畔や緑を眺め、コーヒーなど飲みながらゆっくりときを過ごせます。
ガラスが黄色と緑なので、室内にいると光が蛍光色っぽい感じなるんですね。
外を眺めるのもいいですが、色付きのガラス越しから光を受けたインテリアの柱や、幾何学的な曲線の天井を見ているだけでも目の保養になります。
BigCというスーパーのすぐ近くにありますので、カフェを訪れたついでに地元のスーパーで食材や日用品、土産物などをゲットしてはどうでしょう。