ウユニ塩湖といえば、あたり一面真っ白、この世のものとは思えない絶景に出会える場所です。
そんなウユニ塩湖には、塩湖ならではのホテル、全てのものが塩でできているホテルがあるんです。
私が泊まったのは、ウユニ塩湖の入り口あたりに位置するところにある、塩のホテル「ルナ サラダ」
建物はもちろんのこと、ソファ、テーブル、ベッドなど部屋にある、ありとあらゆるものが塩でできています。
本当に塩でできているのか確かめたくなりますよね。
ついつい舐めたくなってしまいました。
壁は塩を固めてブロック状にして作っているそうです。
床も塩が敷き詰められていて、歩くとザクザクと音がなります。
なんだか塩でできたベッドなんて寝心地が悪そうですが、さすがにマットレスが敷いてあるのでそこはご安心ください。
もちろんお風呂も。
シャワーでしたが、壁は塩の壁でした。
水が貴重なこともあって、シャワーの出はあまりよくありませんでした。
実は私はこの時、高山病でダウンしていました。
急激なだるさに襲われて体が全く動かなくなってしまっていました。
せっかくのウユニ塩湖だったのですが、観光には一歩も出られないという悪夢を経験しました。
そのためホテルに缶詰めになっていた私。
もちろん食欲も全くなく、ベッドでずっと寝ている羽目になったのです。
私一人のために一緒に来た人が観光に出られないのは、ここまできたのにもったいないと思い、私一人ホテルに残ることにしました。
寂しさと不安でいっぱいでしたが、ここのホテルのスタッフがとても親切にしてくれました。
現地で日本語が話せる人を連れてきてくれて様子を見に来てくれたり、食欲のない私に、高山病の時にこちらでよく飲むという飲み物を作って持ってきてくれたり。
その飲み物というのがコーラの炭酸を抜いたものにコーンスターチを混ぜて作ったドリンク。
まあこの飲み物が、びっくりするくらいおいしくなかったのですが…。
でも、こんなウユニの地で人の温かさに触れることができました。
ベッドで寝たきりの私でしたが、サンセットをどうしても見たくて部屋の中からでしたが、動かない体を何とか奮い立たせて地平線に沈む太陽を拝むことができました。
その景色の素晴らしかったこと。
感動して涙が出そうでした。
この塩のホテルは、いろんな国の人が泊まりに来ていました。
夜には人が集まって話ができるようなスペースが作ってあって、夜にはみんなドリンク片手に語り合ったりしていました。
そんな出会いも楽しみのひとつですよね。
私も本当に参加したかったです。
ちなみに、ウユニ塩湖での夜の楽しみといえば満天の星空も忘れてはいけません。
ウユニ塩湖の周辺には明かりがほとんどありません。
星空を思う存分楽しむことができますよ。
ただ夜になるととても冷えるので、防寒をして外に出ることをオススメします。
今回は高山病にやられてしまい、メインの観光はできませんでしたが、ホテルは本当に最高のホテルでした。
ぜひリベンジしたいです。