最近の中国は治安もよく、日本と変わらないぐらい便利なお店や施設も増えてきていて、わざわざ日本から持って行ってもしかたがないものが多く存在します。
本当に社会主義国家?共産党一党独裁?と疑ってしまうほど、ほとんど資本主義的になっています。
なので、現地で調達できるものが多く、無理して持っていってもしかたがないものも多く存在します。
旅を快適にするコツは余計な荷物を少なくしてできるだけ軽くすること。
特にビジネスで出張する場合は仕事で使う資料やサンプルもあるので、私用のものはできるだけ抑えた方がよいと思っています。
しかし、根本にあるのは一党独裁の社会主義国家というのを忘れてはいけません。
持っていくと人生を揺るがすような危険物も存在するので注意が必要です。
それらも含めて「絶対持って行ってはいけないもの」「持っていく必要のないもの」「時と場合によって必要のないもの」の3部構成で紹介していきたいと思います。
絶対持って行ってはいけないもの
禁止薬物
当たり前だけど、一番やばい!
中国国内へ持ち込んでバレたら死刑! 2019年4月、広東省で覚醒剤の一種、薬物メタンフェタミンの密造、密売の罪に問われたカナダ人が中国の地方裁判所で死刑判決です。
日本人も2010年4月に覚せい剤密輸罪により死刑が執行されています。
なので、他人に頼まれたものは中身を確認せずに持っていってはいけません。
日本国内で知り合った人に頼まれて、薬物とは知らずに中国へ持っていってしまうということも、なきにしもあらずです。
こっ、こわいですね。
汗 薬物不法所持罪が適用されるのは、あへん 200g 以上、ヘロイン又は覚せい剤の 1 種であるメタンフェタミン 10g以上を不法所持した場合となっていて、それ以下の量だと治安管理処罰法によって処罰されます。
どうしても持っていかなければいけない医薬品の成分が違法薬物かどうか不安な場合はトラブル防止のために処方箋のコピーや医師の証明書などを持っていく方がよいでしょう。
制限を超えた液体物
飛行機搭乗時、100mlを超える容器に液体を入れた場合はすべて荷物検査で没収となります。
例えば100mlの容器に10mlの液体が入っていてもNGです。
歯磨き粉やヘアジェルなど小さい容器に液体物が入っているものは1リットル以下のジッパー付き透明袋(縦横40cm以内程度)に余裕を持って入れるというのが決まりです。
ベビーミルクやベビーフードなど、乳幼児同伴の場合は許可されます。
制限を超えたリチウムイオンバッテリー
こちらも飛行機搭乗時の制限です。
基本的にモバイルバッテリーなどは預け荷物へ入れてはいけないという話をよく聞きますが、実際の制限はかなり細かく定められています。
リチウム含有量、ワット時定格量(Wh)、本体内蔵機器か、取り外し可能機器か、 上記の制限で機内持ち込み、預け荷物、両方、OKか否かに分かれます。
しかし、これらをいちいち気にして持ち物をチェックするのは大変です。
なので、モバイルバッテリーやパソコンなどは以下をクリアしていれば問題ないかと。
- CEもしくはPSE認証ロゴがついている。
- 20000mAh以下の容量である。
- 預け荷物へ入れない。
因みに私は65Wのリチウムイオンバッテリー内臓機器を10個ぐらいスーツケースへ入れて預け荷物にしましたが、まったく問題なく中国へ持ち込めました。
リチウムイオンバッテリー内蔵機器で1個あたり160Wh以下、リチウム含有量2g以下なら何個でも預け荷物にすることが可能。ということだと思います。
ライター、マッチ
これも飛行機搭乗時の制限。100円ライターやジッポ、マッチは一人1個までなら機内へ持ち込めます。
それ以外のオイルタンク式ライターなどは持ち込めません。
ピストル型のライターも持ち込めません。本物の拳銃と勘違いして乗客がパニックになるのを防ぐため?また、ジッポは中国への入国時は問題ないのですが出国時は荷物検査で没収されるという話もありますね。
くまのプーさん
これを持って入国審査をすると没収されるか、もしくは疑いの目を向けられる可能性が??
初めて耳にする人は「はっ?」と思われるだろうし、知ってる人はブログに書くのもやめておけと言われるかもしれない。
知らない人は「くまのプーさん 中国」でググってみてください。
置き時計
これは中国へ持ち込んではいけないものではなくて、中国人にお土産で持っていってはいけないものです。
何故かというと中国人からすると縁起の悪いものだからです。
日本人の感覚だと変に感じるかもしれませんが、実は、これ、ご飯にお箸を挿すようなような行為だからです。
それから縁起の悪い動物でカラスやフクロウがあります。フクロウの木彫りなどをお土産にしたりするのもよくないですね。
持っていく必要のないもの
食料品
あくまで出張で都会へ行く場合です。中国で生活している日本人が日本へ帰省して中国へ戻る時などは中国で売ってない醤油やみりんなどを持っていく人が多いそうです。
しかし、出張では必要ありません。仕事が第一。
中国では日本でおなじみのセブンイレブンやファミリーマートがそこらじゅうにありますので、それらのコンビニでも日本メーカーの加工食品が多く陳列されています。
また、中国の食文化は多彩で現地でしか食べれないものが数多く存在します。
できるだけ現地のものを食べて旅の醍醐味を味わいましょう。
世界地図
台湾が独立国家になっている世界地図は荷物検査で没収されるということを聞いたことがあります。嘘か誠か?
ま、でも中国はネットがどこでも見れますのでスマホの地図アプリがあればまったく問題ありません。
スマホアプリは百度地図が一番情報量が多く、使いやすいです。グーグルマップはまったく使いもにならないので気をつけましょう。
ポケットWi-Fi
ポケットWi-Fiは荷物になるので、SIMカードにしましょう。
私も最初は何もわからず、ポケットWi-Fiを持っていきましたが、意外と重いし、ホテルからちょっと買い物にでかけるのにもスマホとルータをセットで持っていかないとネットにつながらないのでとても不便です。
今は大手キャリアもSIMロック解除が3000円ぐらいでできます。中国のSIMカードは1週間ぐらい使えるもので、アマゾンだと1000円ほどで買えてしまいます。
SIMロック解除のデメリットはほとんどないので、大手キャリアのスマホしか使用したことがない方は早めにSIMロック解除しておきましょう。
これからスマホを買う方はSIMフリーの携帯を買いましょう。
2024年現在、中国のSIMカードのほとんどに規制がかかっており、VPNを使用する場合は4Gしか使用することができません。またPC共有はまったくできなくなりました。
変圧器
私は中国へ何十回も行ってますが、一度も持って行ったことがありません。不便など一度も感じたことがありません。
日本の電化製品をどうしても使いたいという方は必要ですが、仕事で行くのに日本の電化製品を使うことはほぼない、です。
必要なのはほとんどUSB電源なので日本で売られているUSB充電器なら中国の220Vにも対応しています。
また、パソコンも変圧機能がもともと備わっているので、そのままぶっ挿しても何ら問題はありません。
これは香港、マカオも同じで変圧器ほとんど必要ありません。(電源プラグは必要)
時と場合によって必要のないもの
電源プラグ
香港、マカオは絶対に必要です!中国本土は必要ありません。
このコンセント形状も今の中国情勢を考えるといずれ統一されていくのではないかと思いますが、しばらくは変わらないでしょう。
上海で必要ないから香港でも同じだろって思ったら大間違い。
香港でこれがないとUSBやPCがまったく使えない惨事に見舞われますので注意してください。
直接中国本土へ行く場合はまったく必要ありません。
クレジットカード(VISA MASTER AMEX)
中国本土の買い物ではまったく使い物になりません。
中国のカードはほぼ銀聯カードのみです。香港、マカオは日本同様普通に使えます。
しかし、両替時には両替所へ行くより、銀行のATMを利用してクレジットカードでキャッシングした方がお得で便利です。
私の場合、中国でクレジットカードを使用するのはこの時だけです。それ以外はまったく使いません。
両替所でしか両替しない方で香港、マカオは行かないよって方はまったく必要ないものですね。
【最後に】
中国情勢は日進月歩です。
古い情報はできるだけあてにしない方がいいと思います。
今回は「必要のないもの」に焦点をあてて記事にしてみましたが、「必要なもの」を書いた以下の記事にはもっと詳しい内容が書かれていますので是非参考にしてみてください。